前回の記事では、RTX830とRTX1210のスループットとCPU負荷を計測しました。
RTX830とRTX1210のIPsecスループットとCPU負荷を計測 - RamuneMemo
今回は、RTX1200のIPsecスループットとCPU負荷を、ローカル環境で計測してみました。
比較のため、IPsecなし(単なるルーティング)のパターンでも計測しています。
現実的に発生しやすい通信を対象とするため、SMB(Windowsファイル共有)で約5GBのファイルをコピーしています。
IPsecなし
構成図
IPsecあり
構成図
スループットとCPU負荷
スループットは約142Mbpsで安定しています。
CPU負荷はRTX830が約15%、RTX1200が約100%でした。
RTX1200の仕様上のIPsec最大スループットは200Mbit/sとなっています。
これらは「AES+SHA1利用時の初期出荷バージョンでの測定値(双方向)」とのことなので、同じ設定にすれば今回の結果よりもIPsecスループットが向上したり、CPU負荷が低下したりするかもしれません。
IPsecに関するコンフィグの抜粋
今回の計測では、IKEv2、AES256+SHA256をそれぞれ設定しています。
tunnel select 5 ipsec tunnel 105 ipsec sa policy 105 5 esp aes256-cbc sha256-hmac ipsec ike version 5 2 ipsec ike encryption 5 aes256-cbc ipsec ike hash 5 sha256
CPUの仕様
RTX1200は300MHzシングルコア(MIPS)です。